植田真紗美『海へ』

写真集『海へ』はおよそ8年間、都内の自宅から海へ行き来して撮影した写真から構成している。

次々と身の回りで起こる出来事を写真に重ねあわせ、生へ向かう物語としてまとめた作品だ。

写真集は物語を表すため、小説と同じ縦書き・右開きにし、表紙には手記をイメージするような紙を使用。

写真を繋いで物語を展開するにあたり、8年分の写真を限りなく削ぎ落し、1冊を通して緊張感と疾走感を 保ち、選べない出来事に翻弄されながら駆け抜けた月日を表現している。

 

『海へ』について  -写真評論家 鳥原学

あらゆるモノが、人との関係が移ろっていく。もちろん自分自身のあり様も例外ではなく、この世に生まれた者の宿命である。植田真紗美にとっての写真は、そんな時間の流れを掬い取っておける唯一つの器だ。だから掌からこぼれ落ちてゆく、変わりゆくもの同士の一瞬の結びつきに永遠を見ようとした。『海へ』に収められた個々のイメージは“性”と“生”の象徴と隠喩に満ちて美しく、その連なりから豊饒な物語が紡がれている。読後に深い余韻を残す、渾身の一作である。

 

A4判変型(H307☓W233)・上製本 

スリーブ付き(スリーブのみ2パターン)・オールカラー80P

発行 trace
デザイン 武田厚志(SOUVENIR DESIGN INC.)

印刷 株式会社サンエムカラー
初版 600部

価格 5940円(5400円+税)

2021年10月20日刊行

『WOMB vol.11』


WOMB11号は「真実とフェイク」というテーマを設定し、制作。

植田真紗美、川崎璃乃、新メンバーのKalina Leonardの3人のテーマに沿った撮り下ろし作品を掲載するほか、テーマにちなんだ特別企画を掲載。写真本と文章本の2冊構成。日本語と英語のバイリンガル仕様。

contents
・メンバーによる撮り下ろし作品

・美術評論家の光田ゆりさんが毎号1人の作家さんについて書く連載「月をみる 光をよむ」

 今号では杉浦邦恵さんの作品について。

・写真家の方々へ質問を投げかけたQ&A企画
 参加作家 Ahn Jun,石川直樹,インベカヲリ★,鷹野隆大,藤原新也,村越としや,Luo Yang 五十音順 敬省略 

・写真評論家の鳥原学さんによる、今号のテーマに沿った論考

・虚構新聞の発行者UKさんへのインタビュー

発売日 2021年4月20日
価格 1800円+ 税
<取扱書店> 代官山 蔦屋書店・NADiff a/p/a/r/t・香川県 BOOK MARUTE・新潟県 BOOKS f3 など

                                        <WOMB 公式online shop>                       <WOMB HP>